ADCAは独自に統合灌漑管理システムであるADCA SYSTEM 2を開発し、現在世界4カ国で導入・運用しています。開発の経緯はテレメトリ機材開発業者のアプリケーションや汎用ソフトウェアでは複数のテレメトリ開発業者からのデータを統合表示する事が難しい事、各国のデータポリシーに反しないようサーバーの設置場所を自由に変更できること、要件に従ってデータ表示方法や機能を自由にカスタマイズすることが可能なシステムであることが必要であり、さらに年間の運用経費を可能な限り低い金額で実現するための本システムの開発を行いました。
これらを実現するためADCAではクラウド環境でWebアプリケーションを利用可能にするようにし、パソコン・スマートフォン・タブレットからデータを閲覧することが可能となるADCA SYSTEM 2 TM(図1)およびオプション機能のアセットマネジメントシステム ADCA SYSTEM 2 AM(図2)を提供しています。
ADCA SYSTEM2 TM は、さまざまなテレメトリー機器からデータを取得するために設計されたシステムです。クラウドベースのWebアプリケーションとして動作するため、メンテナンスの手間が少なく、軽量な構造により低スペックの仮想マシン1台での実装および運用が可能です。
インターフェースはレスポンシブWebデザインを採用しており、幅広いデバイスでの利用をサポートしています。
テレメトリー機器から取得したデータは、データベースに保存されるだけでなく、CSV形式に変換して処理することができます。これにより、設置時から現在までのデータを年ごとに整理してダウンロード可能であり、カメラを搭載したテレメトリー機器の場合には、画像データの表示も行えます。
サーバーとのデータ受信および同期方法は、環境に応じて調整可能です。これには、API統合、sftp、rsync、ソケット通信、スクレイピング、およびその他の方法が含まれます。
オプション機能である ADCA SYSTEM2 AM は、運河やダムの状態を評価・管理するためのソフトウェアです。
状態はS1からS5のスケールで評価され、構造タイプ、材質、重要度などに基づいて登録することができます。登録されたデータは地図上にマーカーとして表示され、マーカーを選択したり、検索することでデータの閲覧、編集、または削除が可能です。データは毎年新しいデータテーブルにコピーされ、過去のデータはサーバー管理者のみが編集または削除できるため、過去のデータとの比較が容易になり、データ損失を防ぐことができます。
データの受信およびサーバーとの同期方法は、環境に合わせて柔軟に対応可能です。これには、API統合、sftp、rsync、ソケット通信、スクレイピングなど、さまざまな手法が含まれます。
ADCA SYSTEM2の導入に関するご相談や、実際の動作をご確認いただきたい場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。