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ごあいさつ

ごあいさつ

会長 八丁 信正

当協会は、海外農業・農村開発に強い関心と高い意欲を持つコンサルタント企業が相寄り、任意団体として1975年1月に発足いたしました。その後、1977年5月には、社団法人・海外農業開発コンサルタンツ協会(略称、アデカ・ADCA)となり、2013年に一般社団法人化し、現在では正会員3社、賛助会員1社、協力賛助会員11団体を数えるに至っております。

ADCAが発足してから現在に至るほぼ半世紀の間に、政府開発援助(ODA)および農業・農村を取り巻く状況は大きく変わってまいりました。1991年には環境と開発に関する国連会議が開催され、現在は持続可能な開発目標(SDGs)の2030年達成に向けて多くの取り組みが行われております。しかし、その成果は必ずしも十分ではなく、食料の安定供給、貧困、環境劣化や気候沸騰化といった問題が深刻化しております。こうした中で開発途上国の農村地域における生活水準の向上・地域社会の繁栄・環境の保全の必要性はますます高くなっており、開発協力におけるコンサルタントの果たす役割は非常に重要であると考えております。

日本による農業・農村開発協力も当初はインフラ整備と関連する技術支援が中心でしたが、やがて住民の能力向上(普及、訓練)、所得向上やマーケティング、気候変動や環境劣化対策への支援に重点が置かれるようになってきました。その中で、わが国の農業開発協力とそれを支えるコンサルタンツの意義や役割も変化しており、このため農業や農村地域における多様な課題に対応可能な人材の育成や能力向上、競争力の強化が急務であると考えております。

当協会は、今後とも政府関係諸機関との連係を密にし、情報・資料の収集整理、人材育成、会員各社の行う海外活動のあっせん調整、並びにプロジェクト・ファインディングの実施など活発な活動を続けて参る所存であります。

関係各位の、さらなる御理解と御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げ、ごあいさつとする次第であります。